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医者たちの素顔

医者たちの素顔

~普通の人が医者になるということ~

米山 芳夫 
慶應義塾大学医学部に入って驚いたのは、いわゆる「いい奴」が多かったことでした。性格のいい同級生が多かったのです。6年間と長い時間を過ごしましたので、兄弟のように親しくなりました。都立戸山高等学校は進学校でしたので、話題の中心は勉強の話でした。しかし、慶應義塾大学医学部で勉強の話をする無粋な人はひとりもいませんでした。スキーの全国チャンピオンだったり、ジャズ評論家だったり、ピアノの天才だったり、とにかく多彩な同級生がたくさんいました。この本ではユニークな同級生が何人か出てきますが、医学部というところは特別なところではなく、ごく普通の世界なんだなということが伝われば本書を書いた目的を少し達したといえるかもしれません。
本著目次 序章(はじめに)
定価:1400円
  • サイズ:13 x 0.79 x 18.8 cm
  • 頁数:132
  • 発刊日:2025/11/18
  • ISBN: 978-4867395820
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著者紹介

米山 芳夫

私は1954年の日本の高度経済成長の初期に生まれました。敗戦の傷が癒え、日本が急速に成長した時代です。1964 年に東京オリンピックがあり、日本 中が盛り上がりました。世の中が急速に良くなり、これがいつまでも続くと誰も信じて疑いませんでした。1990 年代に景気が悪化し、日本がこれほど厳しい時代を過ごすことになるとは誰も予想していませんでした。現代のキーワードは「自己中心」「拝金主義」だといわれています。医者は本来、困っている人を助ける奉仕的な仕事です。私は医者という知識と経験をこの本を書くことによって、少しでもほかの人たちと共有することを願っています。医者の世界というと、山崎豊子さんが書かれた『白い巨塔』が有名ですが、実際の医者の世界には「財前五郎」も「里見修二」のような医者も存在しません。実際の医者はもっと単純で、善良です。私は医者になるつもりはまったくありませんでしたが、正積兄が私の性格を見抜いて医学部を勧めてくれました。今にして思えば、最善の選択だったと思い、兄には心から感謝しています。